シャープが取得するJDI・白山工場を年内再稼働!iPhone向け供給急ぐ

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白山工場の土地や建物は10月までにシャープへ引き渡される予定。

シャープがジャパンディスプレイ(JDI)から取得を予定している中小型液晶パネル製造の白山工場(石川県白山市)の稼働再開を、2020年内に計画していることが分かった。各サプライヤーとの価格交渉を済ませ、材料調達を急ぐ。米アップルがスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」用液晶パネルの増産を要請している模様。シャープは早期の稼働再開を実現し、白山工場を取得するメリットを社内外に示す。

白山工場の土地や建物は、10月までにシャープへ引き渡される予定。サプライヤーや設備業者らに対しては、8月末ごろから、材料調達などの準備を指示している。12月稼働をめどに調整を進めているが、最短で11月に前倒しする見込み。

アイフォーン向けに液晶パネルを供給するのは、JDI、シャープ、韓国・LGディスプレーの3社。LGは12月にも液晶生産から撤退するとみられる。アップルは液晶パネルの調達を確保するために、シャープに対し、白山工場の早期再稼働を求めている模様。

JDIは固定費削減を目的として、19年7月に白山工場の操業を休止しており、約1年半ぶりの稼働再開となる。シャープは当面、JDIのサプライチェーン(供給網)を生かして生産する予定。ただ、量産に必要な十分な従業員数を確保できるかは不透明だ。

シャープは10月1日に、液晶を中心としたディスプレーデバイス事業を分社化予定。白山工場を組み込んだ上で、人員や設備を再編する見通し。

日刊工業新聞2020年9月16日

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