岡本硝子が5G向けガラスフリット開発へ、通信デバイスの材料革新はどこまで進む?

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ガラスフリットを使用した試作品

岡本硝子は第5世代通信(5G)部品材料向けにガラスフリット(粉末)を開発する。高周波通信デバイスに使用される積層チップインダクター用の非磁性材料として供給する。9月中にシート状にした製品のサンプル出荷を目指しており、年内にガラスフリットの量産を開始。本格販売をスタートする計画だ。価格は個別見積もり。

通信周波数帯域である800メガヘルツ(メガは100万)から、車載レーダーに使われる76ギガヘルツ(ギガは10億)の帯域で、低誘電率と低誘電損失を可能にする。周波数10ギガヘルツで誘電率は5・9、伝送損失に影響を与える誘電正接は0・0015。基地局や通信デバイス、モバイル端末用に販売する。

5GによるIoT(モノのインターネット)などの発展が期待されており、関連材料の需要増加に対応する。

新型コロナウイルスの感染拡大で先行きが不透明なことから、同社はアルミニウムに塗布することで、深紫外線(UV―C)の反射率を95%以上に高めてウイルスを不活化させるインクを開発するなど、新製品の開発を積極的に進める。ニューノーマル(新常態)時代の需要にも対応する方針だ。

日刊工業新聞2020年9月11日

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