拠点再編の日本ペイントが2工場を集約、新設備導入でメーカーの要望に応える

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日本ペイントホールディングス(HD)は国内生産拠点の再編計画の一環で、3―5年後をめどに愛知県に自動車用塗料の新工場を建設する検討を始めた。同県内の自動車用塗料2工場を集約し、車メーカーの要望に応える新しい生産設備を導入する。関東では既存工場の設備更新に合わせて、新しい物流拠点の設置も計画し、一連の投資額は数百億円規模となる見通し。拠点再編で生産効率を高め、国内事業の収益向上につなげる。

愛知県の新工場と関東の物流拠点は現在、建設予定地を選定中。汎用や車用の塗料などを生産する栃木工場(宇都宮市)でも設備更新を進める。すでに千葉工場(千葉県東金市)では工業用粉体塗料の新生産ラインを6月に稼働したほか、広島工場(広島市南区)の車用塗料の一部を岡山工場(岡山県勝央町)に移管する計画も進めている。

国内拠点再編は生産効率化や老朽設備の更新などを目的に主要8拠点を3拠点に集約する計画だったが、田中正明会長兼社長の下、物流最適化や事業継続計画(BCP)対策などの観点を取り入れて逐次、修正している。

現在進めるのはこの計画の第1段階の位置づけ。車用塗料は愛知県の高浜市と武豊町の2工場を集約し、新技術に対応した生産設備を導入し、高度化する車メーカーの要望に対応する。

汎用塗料は生産効率化を重視し、完全子会社化を決めたシンガポールのニプシーや、子会社の豪州デュラックスグループ、トルコのベテック・ボイヤが持つデジタル技術や自動化のノウハウを取り入れていく。

拠点再編に伴い国内生産能力も現状より若干増やし、生産受託や外注品の内製化、抗ウイルス分野といった新製品生産に対応する。

日刊工業新聞2020年9月11日

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