トヨタの今年の世界生産は800万台まで回復、サプライヤーへの通達より上振れ

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トヨタの高岡工場(愛知県豊田市)の車両組み立てライン

トヨタ自動車が2020年(暦年)の世界生産(トヨタ単体)について、最大800万台を計画していることが分かった。新型コロナウイルス感染拡大前の19年12月に策定した当初計画の90%に迫る水準となり、北米や中国、日本などで挽回生産を加速する。足元では主要部品各社に780万台程度と通達しているが、販売の上積みで800万台規模まで伸ばす方針。主要市場で生産回復が鮮明になっている。

海外生産は当初計画比約15%減の500万台規模で着地する見通し。このうち、最大市場の北米では同20%減の160万台規模を計画。1-6月の累計生産実績は60万9806台となっており、7-12月でおよそ100万台を生産する見込み。

中国では回復がさらに顕著で、当初計画並みの150万台規模まで生産を挽回する方針だ。新型コロナの影響からいち早く抜け出し、3月末には全土で販売店の営業を再開。7月の販売が前年同月比19.1%増の16万5600台となるなど、旺盛な新車需要が生産回復を後押ししている。

国内は新型コロナの感染が再び広がっているものの、8月の国内工場の稼働は当初計画の水準にほぼ達する見通し。国内では産業基盤を維持する基準と位置付ける、年産300万台に迫る290万台規模を計画。当初計画比で90%程度まで挽回できるとみている。

参考値として算定した21年計画では、世界生産を20年見通し比約10%増の900万台規模に設定。国内生産は大台の300万台を回復する見通しだ。


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日刊工業新聞2020年8月8日

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