アパレル販売員が営業職に! パソナマーケが進める転職支援

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アパレル店舗へ販売員として派遣されていた人にキャリアコンサルティングを実施

新型コロナウイルスの影響で、百貨店やショッピングモールが一時休業や営業時間を短縮した結果、出店するアパレル会社は収益が激減した。店舗販売員の中には将来不安から転職を検討する人も出ている。パソナマーケティングは、こうした人材に販売で培ったコミュニケーション力を気付かせ、能力が発揮できる営業職への転職支援を進めている。(編集委員・丸山美和)

パソナマーケティングは営業と販売に特化した人材派遣会社。新型コロナ感染拡大以降、求人数は前年同期比70%減となり、就業を決めた人の割合は同60%減と落ち込んでいる状況だ。

店舗の休業中、同社からアパレル店舗に派遣した人材のうち、希望者にキャリアコンサルティングを実施した。受講の半数を占める20代は「自己理解が低めの人が多い」(松田雄介首都圏統括営業部統括部長)ことが分かった。「お客さまの話を聞いて、希望する商品を提案できる能力がある」(同)。その能力を生かせる営業職への転職を促している。

現状、営業職は大手飲料メーカーなどの求人が増加している。スーパーマーケットなどを回り、自社製品を一番良い売り場に置いてもらえるよう営業する人材だ。キャッシュレス系決済事業の企業でも小売店や飲食店などに加盟店への参画を提案する営業職を求めている。

こうした企業に販売職経験者は受け入れられている。最初は派遣でも「『長く勤務してほしい』という企業の要望から、契約社員になることが多い。50人を派遣したある企業は、このうち30人を契約社員にした」(同)。

失職することなく能力を生かして次の職場で働けるのは重要なことで、選ばれる人材派遣会社になるためのカギにもなりそうだ。

日刊工業新聞2020年9月9日

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