絶好調「おうち美容」、パナソニックが化粧品噴霧スチーマーで攻める

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新機能「化粧水ミスト」使用イメージ

パナソニックの「スチーマーナノケア」シリーズの売り上げが好調だ。2004年の販売以来、6月には累計販売台数500万台を達成するなど売り上げを伸ばしていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で政府の緊急事態宣言以降はさらに販売台数を増やし、4月と5月を合わせた販売台数は前年比207%だった。エステサロンなどの利用が控えられ、家で美容やエステを楽しむ利用者が急増したためだ。今後もこうした傾向は続くと見られ、同社は11月に化粧水を噴霧する新製品を投入するなど、好調を維持する構えだ。

4月と5月を合わせたスチーマーナノケアシリーズの販売台数は前年比207%だった

スチーマーナノケアは、水を入れると生まれる蒸気を肌に当てるだけで、潤いが得られるという手軽さ、安心さで、美容初心者からエステ愛用者まで幅広く受け入れられてきた美顔器だ。同社が発売する美容家電の中でも20代-50代の女性を中心に、最もターゲット層の広い商品だという。

だが、売り上げは決して右肩上がりで伸びてきたわけではない。エステサロンや美容クリニックの低価格化、美容家電の種類が豊富になったことで、顧客の美容に対する選択肢が増えていくに連れ、スチーマーの売り上げも伸び悩んだ。

さらに同社を悩ませたのが、肌の乾燥が気になる12月や1月などの冬の時期にスチーマーの販売がどうしても集中してしまうことだ。顧客からは、「お風呂上がりは暑くて汗が出るため苦痛だ」という悩みも上がっていた。夏の時期や暑い時でも、年間を通じて使える商品を目指して開発したのが、今回新たに化粧水ミスト機能を搭載した新製品「スチーマー ナノケア EH-SA0B」だ。

新製品のスチーマー ナノケア EH-SA0B

11月1日に販売する「スチーマー ナノケア EH-SA0B」は、手持ちの化粧水をミストとして顔に噴霧できる機能を新たに搭載した。市場想定価格は5万2000円前後(税抜き)。年間販売台数は5万台程度を見込む。同社は競合について、「国内スチーマー市場では特定の競合ブランドは想定していない」(広報)と自信をのぞかせる。

ミストには手持ちの化粧水を使用可能だ。スチーマーを通し化粧水を微細化して噴霧することで、手やコットンと比べてムラなく塗ることができる。また現行品と同じく、蒸気を浴びる温スチーム、水を微細化した冷気を浴びる冷ミストも使用できる。保湿には、特に温スチームの後に化粧水ミストを使う組み合わせが効果的で、化粧水を手で塗るよりも15%多く保湿成分を浸透させることができるという。

新型コロナの感染拡大が続く中、テレワークの浸透などによって家で過ごす時間は以前より確実に増えている。価格は5万円台と安価ではないが、新製品はこうした追い風をつかむことができるだろうか。

ニュースイッチオリジナル

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