取引先の変化に合わせて事業拡大を先取りする電気架線金物メーカー

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新たな経営の柱をつくるため組織を見直す(既存のデジタル防災無線スピーカー取り付け金具)

【千葉】イワブチは、新製品を開発する専門部署を設置する。取引先企業の事業構造が変化しており、イワブチが主力とする電気架線金物の需要が将来変化する可能性がある。そこで、先んじて電気架線向け以外の金物事業を新たな柱として育成し経営の安定性を維持できるようにする。同社の2020年3月期の売上高は98億9300万円。5年以内に新製品で5億円程度の売上高を目指す。

イワブチは2年以内に新製品開発の専門部署を設置する計画で準備に入った。生産技術部と製品開発部の人材のほか、外部から新たに雇用する専門人材で構成する予定。数人規模で立ち上げる方針。事業化に際し従来の生産方法で対応できない場合は、「迅速に設備を導入して対応する」(イワブチの担当者)としている。投資も積極化し新製品事業の早期の立ち上げを目指す。

イワブチは信号や電力、放送、鉄道用などインフラ関係の電気架線金物を主力とし、電力会社や通信会社を顧客として抱える。送配電部門の分社化や、第5世代通信(5G)の実用化などで顧客の事業内容は変わりつつある。

イワブチはこうした変化に対応するため、既存事業での強みを維持しながら、電気架線向け以外にも金物事業の裾野を広げる必要があると判断。新製品開発の専門部署の設置を決めた。

日刊工業新聞2020年9月7日

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