10万時間の業務削減に成功! アルプスアルパインが考えるRPAのこれから

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アルプスアルパインはRPAを活用し、業務の標準化を進める(イメージ)

アルプスアルパインは2017年10月からRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)導入の検討を開始し、18年2月に一部業務で運用開始した。20年6月末時点で生産や品質保証、営業、総務、購買など約300業務に適用。基幹システムでは業務の効率化ができない部分をカバーするために導入を決めた。

国内はほぼ全拠点へのRPA導入を完了した。海外は13年から進めた基幹システムの導入を完了した国から採用している。19年に韓国と欧州、20年には中国でそれぞれRPAを導入した。最終的には国内外の全拠点での導入を目指しているが、完了時期は未定だ。

これまでのRPA導入効果としては全体の業務削減時間は累計で10万2000時間となった。しかし「業務の効率化というより、整理整頓や標準化といった効果が大きい」(技術管理部の黒河英俊部長)としている。

RPAの運用・プログラムは全て内製化している。業務を熟知していないと導入に時間がかかり、外部任せにしていたらコストの増加につながるからだ。「自分たちでやる方が早いし、融通が利く」(黒河部長)という。

アルプスアルパインは19年にアルプス電気とアルパインが経営統合して設立された。その効果を最大限にしていくため、RPAを「業務標準化ツールとして使っていきたい」(同)とする。現在、旧アルプスの担当者と旧アルパインの担当者でどのような業務に適用しているかなど話し合いをしている。

今後は、より適用範囲を広げるため、開発部門の担当者が直接、各部署での業務状況を見に行くことなども視野に入れる。「他部署からの方が(自動化できる業務に)気づけることがあるかもしれない」(同)という考えからだ。

さらに手書きの資料などアナログデータをデジタル化するため、光学式文字読み取り装置(OCR)との連動も進める。(編集委員・松沢紗枝)

日刊工業新聞2020年8月19日

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