納品の遅れを取り戻せ! コニカミノルタのRPA戦略

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コニカミノルタは新型コロナウイルス感染拡大に伴い発生した納品遅延の影響を抑えるため、物流部門でRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)を導入した。受注内容と在庫状況を照らし合わせて確認する作業を自動化。それまで手作業で1日12時間かけていた処理時間を従来比85%減の1・8時間まで削減した。

物流部門では2月、コロナの影響で中国から複合機などの一部製品の入荷が遅れたことを受け、物流プロセスを変更。スタッフが受注内容と商品在庫を確認しながら優先順位を決めて受注出荷した。だが、処理時間は通常時の5―8倍かかり課題となっていた。

こうした状況を踏まえ、コニカミノルタは物流部門用のRPAを約10日で開発。受注システムから受注データの一部を抽出して一覧表を作成し、在庫状況を記した在庫調整リストを照らし合わせて確認する作業を自動化した。試算では作業時間を年間2460時間削減できるとしている。

同社はRPAの導入を業務改革の一手段として導入し、よりよい働き方につなげようと取り組んでいる。2017年にRPA事務局を設置。同事務局がRPAに関する勉強会を開催し、各部門の担当者にRPAの使い方や業務の断捨離方法を伝授している。

ただ、あくまでRPA導入を主導するのは各部門の担当者。ITアーキテクチャグループの田中久美子マネジャーは、事務局ではなく「業務内容を理解している部門側に、業務を自動化してもらうことが重要だ」と話す。さらに「RPAはデジタルワーカーの手や足という位置付け。RPA導入が目的とならないように推進していくことがポイント」(田中マネジャー)としている。

これまで国内の24部門にRPAを導入し、導入率65%となった。業務時間は国内3万1500時間、グローバルで5万時間以上を削減した。今後はさらなる業務改革に向け、RPA導入率の向上を目指す。(張谷京子)

日刊工業新聞2020年8月12日

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