知ってた?アシックスはバスケシューズから始まった

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歴代のスポーツシューズが競技別に展示されている

国内スポーツ用品メーカー最大手のアシックスの歴史は、バスケットボールシューズの製造・販売から始まった。同社が2009年に創業者の鬼塚喜八郎氏が神戸市内で起業してから60周年を記念し、本社の東館1、2階に開設した企業博物館が「アシックススポーツミュージアム」だ。

同館は鬼塚氏の創業哲学であるスポーツを通じた青少年の健全な精神の育成や、スポーツ振興などを目的にオープンした。開館から10年後の19年12月末時点で累計約13万5000人が訪れた。

1階のアスリートフィールドは「見て、触って、知る」をコンセプトに掲げる。目玉は138インチの大型ディスプレーに放映される競技選手の映像とともに、陸上競技の世界記録のスピードを体験できることだ。映像に合わせ、発光ダイオード(LED)が点灯し、各競技の世界記録の速さや野球の投球スピードを体感できる。

同じ階のクラフトルームではトップスポーツ選手向けの特注品を製作した時に出た残材を利用し、ミニチュアシューズ製作の体験教室を毎週土曜日に行ってきた。「スポーツシューズの構造の成り立ちなど、パーツの組み立てを通してモノづくりの楽しさや難しさを体感してもらえれば」(西村忠英館長)との思いがあったからだ。

2階のヒストリーフィールドでは創業以来の歴史を各時代のアシックス商品とともに紹介している。トップスポーツ選手向け特注品から市販品に至るまで数多くの商品が展示され、スポーツシューズの変遷に触れることができる。西村館長は「学生時代の部活動などで使用していたシューズを目にし、昔を懐かしみ、感嘆する来館者も目立つ」と話す。

創業60周年を記念して開設された「アシックススポーツミュージアム」

現在、同館は兵庫県内の新型コロナウイルス感染拡大に伴い臨時休館中。感染拡大が収束したのち、営業を再開する方針だ。

今後も創業哲学「健全な身体に健全な精神があれかし」を具体化にする施設として、スポーツを通じた青少年育成や地域貢献に努める。

【メモ】▽開館時間=11―16時(10人以上の団体見学は当面の間、新規予約受け付けを一時停止中)▽休館日=日・月・祝日、夏季休暇、年末年始▽入館料=無料▽最寄り駅=神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)「中埠頭駅」▽住所=神戸市中央区港島中町7の1の1▽電話番号=078・303・1329

日刊工業新聞2020年8月14日

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