ゲームが支えるソニーの好業績、年末発売「PS5」も起爆剤に
ソニーは4日、2021年3月期連結業績(米国会計基準)の営業利益が前期比26・7%減の6200億円になる見通しだと発表した。5月時点では新型コロナウイルス感染拡大の影響で金融部門を除く全部門が営業減益となる試算だったが、ゲーム部門は増収増益となる見込み。
売上高は同0・5%増の8兆3000億円、当期純利益は同12・4%減の5100億円の見込み。ゲーム部門が巣ごもり需要に加えて人気作品の販売が好調。「7月以降は巣ごもり需要がある程度落ち着く」(十時裕樹副社長兼最高財務責任者〈CFO〉)見通しだが、年末には家庭用ゲーム機「プレイステーション5」の投入も控える。前期好調だった半導体部門は同45%減の営業減益を予想。
同日発表した20年4―6月期は営業利益が前年同期比1・1%減の2283億円。家電やカメラなどの部門が営業赤字になったがゲームや映画、金融が営業増益で支えた。
日刊工業新聞2020年8月5日