“パジェロ撤退"部品メーカーの影響少なく「むしろいつまでやるのかと思っていた」

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販売台数が低迷し昨年には国内販売を終了した「パジェロ」(パジェロ製造公式ページより)

三菱自動車が子会社のパジェロ製造(岐阜県坂祝町)の完成車工場について、3年内をめどに閉鎖する方針であることが分かった。販売が落ち込んでいたスポーツ多目的車(SUV)「パジェロ」の生産も2021年度にも終了する考え。27日に公表する新しい中期経営計画に盛り込まれる見通し。閉鎖が決まれば三菱自の国内の完成車工場は2拠点となる。

パジェロ製造はパジェロのほか、SUV「アウトランダー」、ミニバン「デリカD5」を生産している。19年度の生産台数は約6万3000台で、三菱自の国内生産の約1割を占める。

工場閉鎖によりアウトランダーとデリカの生産は岡崎製作所(愛知県岡崎市)などに移管する。約1000人いる従業員は配置転換するとみられる。

パジェロは1982年に発売。80―90年代のアウトドア向け自動車「RV(レクリエーション・ビークル)」ブームの先駆けとなる看板車種だった。だが近年は販売台数が低迷。19年夏に国内販売を終了し、輸出向けに絞るなど生産を縮小していた。

三菱自と取引のある内装部品メーカー幹部は「以前からそういう話(閉鎖やパジェロ撤退)はあり、想定していた。台数はかなり少なくなっていたので影響は小さい。むしろいつまでやるのかと思っていた」と話す。

三菱自は20年3月期の連結決算で当期損益が257億円の赤字だった。収益力を改善するため、次期中計では1000億円規模の固定費削減を推進する。

日刊工業新聞2020年7月24日

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