JR東海が在来線の安全性向上へ、踏切内で障害物検知
【名古屋】JR東海は在来線の踏切の安全性向上を図る。踏切では踏切用自動列車停止装置(ATS)や踏切内の自動車、歩行者などの検知性能を高めた障害物検知装置を導入する。
列車では踏切内で自動車などと衝突した時の逸脱を防ぐ装置を主力電車「313系」183両に2024年度までに導入する。工事費は合計で約10億4000万円。
踏切用ATSは踏切内での障害物検知時に列車の速度が速度制御パターンより高い場合に自動停止させる。25年までに列車本数や大型車の通行が多い54カ所に導入する。
障害物検知装置はレーザーを照射して反射時間を基に踏切の全範囲で物体の位置と大きさを検出する。25年度までに列車本数や歩行者・自転車などの通行量が多い18カ所に導入する。
列車の逸脱防止装置は、踏切事故での脱線時に車輪外側のストッパーがレールにかかって対向線路への逸脱を抑え、対向列車との衝突を防ぐ。
日刊工業新聞2020年7月21日