旅行会社向け“マル契”乗車票をウェブ対応に、JR6社が10月制度改定

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JRグループのイメージ(JRグループ6社のyoutubeから)

JRグループ旅客6社は10月から、契約乗車票(JR乗車票)のウェブ対応など、旅行会社の募集型企画旅行(パッケージ旅行)向け割引運賃制度を改定する方針を固めた。旅行商品を構成するJR乗車票について一部、主要駅の指定席券売機での乗車票受け取りや指定券発売前の事前受付などが可能となる見通し。利用客の利便性向上や旅行会社の柔軟な商品造成に対応することで、国内旅行におけるJRの利用促進につなげる。

旅行会社のJR利用商品を購入する場合、従来は店頭か郵送で、乗車票を受け取る必要があった。改定後はウェブ経由の申込時に旅程確定までが円滑に進むほか、出発前に駅でも乗車票が受け取れるようになるという。さらにはチケットレス乗車も視野に入れる。

JRには航空大手のような、旅行会社向け個人包括旅行運賃(IT運賃)にダイナミックプライシング(変動料金制)を導入する計画はない。一方で、出発日が1カ月以上先の列車の申し込みも可能とすることで、1年程度先の便まで予約できる国内線航空に対する遅れの挽回を図る。

乗車票はパッケージ旅行で、新幹線などJR線を利用する時に発券される、きっぷに相当するもの。あらかじめ使用制限が決められており、普通のきっぷと利用条件が異なる。旅行会社はJRから割安で提供を受けて、宿泊や飲食、テーマパークなどをセットにした旅行商品として販売。券面の印字から“マル契”とも呼ばれる。

これまでマル契を扱えるのは、JRの旅客販売総合システム「MARS(マルス)」に接続する端末を保有していた大手旅行会社などに限られていた。ウェブ対応により、一部のオンライン旅行会社(OTA)らにも門戸が開かれる見通しだ。

日刊工業新聞2020年7月10日

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