月1万で1人乗りロボットをシェア、免許返納した高齢者の足に
ZMP(東京都文京区、谷口恒社長、03・5802・6901)は、増加する高層マンションの地下駐車場に向け、1人乗り自律走行ロボット「ラクロ=写真」を用いた月1万円のシェアリングサービスの提案を始めた。免許証を返納する一方、近隣への外出機会が多い高齢者の需要を見込む。地下駐車場をラクロのステーションとして活用し、利用率が低下した駐車場の再活用と高齢者の移動ニーズのマッチングを実現する。
マンションの管理組合や地下駐車場のオーナー、パーキング事業者などへ拡販する。事業者向けにラクロを5年リースで、月11万1000円などの料金で提供する。マンションの高齢者会員が月1万円程度の料金でシェアサービスを利用できるようにする。ラクロは1時間充電で4―6時間稼働でき、公道走行ができる。
高層マンションは1棟で2000人近くが居住し、75歳以上の高齢者が15%いると300人程度の利用対象者が見込め、ラクロ5台を運用しても採算が取れるとしている。
日刊工業新聞2020年7月17日