上下関係のないチームで自由な発想育てる。日本ユニシスが新たな試み

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参加メンバー10人の特別チームが発足した

日本ユニシスは、役職や階級がない「ホラクラシー型組織=用語参照」を社内で立ち上げ、新サービス創出を目指す「ソーシャル・インパクト・プロジェクト」を始めた。同社にとって初の試みで、在宅勤務中の20―50代の社員10人が参加する。各社員が指示を受けずに自発的に行動する社内文化を育成し、社会課題解決を目的とした新サービス創出を狙う。

同プロジェクトにはエンジニアや営業、技術研究などの部門に在籍していた従業員が参加した。部長級以上は対象外。チーム内に上司はおらず広報や経理総務、情報システム、人事労務などの役割を各2人で担う仕組み。上意下達ではなく自由な組織で新サービス創出のほか、柔軟性の高い組織体制づくりに必要な要素などを洗い出す。

プロジェクトの終了時期は未定だが、成果が出れば、社内でホラクラシー型組織を拡大することも検討する。

日本ユニシスは収益性向上のため、以前からの受託開発型事業の売上高比率を減らす方針で、社員が主体的に新たな事業やサービスを創出する取り組みを奨励してきた。

新型コロナウイルス感染症拡大でテレワークの社員が増え、副次的効果として働き方の自由度が上がった結果、「社内の会員制交流サイト(SNS)で、部署の違う社員同士がアイデアを共有し、議論し合う様子がみられた」(平岡昭良社長)という。さらに一歩踏み込み、今回のホラクラシー型組織を採用したプロジェクトをはじめ、新サービス開発の活発化を狙う。

【用語】ホラクラシー型組織=役職や階級がなく、仕事の目的ごとにチームが編成される。意思決定の迅速化、生産性向上などの効果が期待される一方、社員の主体性が厳しく問われるほか、組織全体の統括が難しいといった課題がある。2007年に米国で提唱された。近年、日本でもベンチャーを中心に導入が増えている。

日刊工業新聞2020年7月2日

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