業界初、化粧品開発の製剤・調合ロボットで全自動化
ロート製薬は、化粧品開発における原料の調合や品質に関わる評価を全自動化するロボット(写真)を大阪市北区の本社に1台導入し、稼働した。投資額は非公表。国内化粧品業界で製剤や調合を一貫して自動化するロボットの導入は初という。スイスの機器メーカーであるケミスピードテクノロジーズ(バーゼル)、日本で販売を手がけるエーエムアール(東京都目黒区)と開発した。
化粧品や日焼け止めの製剤開発において、原料の秤量や調合、品質や使用感に関わる粘度や水素イオン濃度(pH)の測定評価などを全自動で行う。原料や配合量に関する多様な組み合わせの中から、最適な処方に到達できると期待される。細分化する消費者ニーズに合わせた化粧品開発につなげる。
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日刊工業新聞2020年6月18日