航空機部品の非破壊検査、資格取得はOJTでどうぞ!

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JASPAの非破壊検査(同社公式サイトより)

JASPA(ジャスパ、横浜市保土ケ谷区、阿部和幸社長、045・264・4494)は、航空機部品の非破壊検査の資格取得を目指す技術者向けに、実務経験(OJT)の場を提供する事業を始めた。新潟市西蒲区のエンジン部品製造工場で指導する。航空機の安全性を担保する品質保証を担う人材育成への貢献を目指す。(新潟支局長・丸山美由紀)

実務400時間以上

航空機部品は、航空宇宙分野の非破壊検査技術者認証の国際規格「NAS410」に基づくレベル2技術者が合否を判定し、レベル3技術者が最終承認を行う。レベル2技術者の認証を受けるには、座学と訓練を受けて資格試験に合格するとともに、400時間以上のOJTを積む必要がある。エンジンであれば英ロールスロイス、米ゼネラル・エレクトリック(GE)、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)などの検査要求の違いを学び、理解することが求められる。

自らは苦労経験

経済産業省の支援のもと、日本航空宇宙非破壊試験委員会が発足。国内初の訓練センターを神戸市に開設し2019年12月に第1回の資格試験を行った。OJTは国内企業への出向または自社で行うこととされ、同委員会は受け入れ先をあっせんしていない。航空機部品事業の新規立ち上げを目指す場合、OJT受け入れが可能な企業とのパイプや自社に検査設備がないため、ハードルが高い。

JASPAは、取引先の協力や海外から有資格者を招くなどして認証管理体制を構築。5年間でレベル2技術者を5人育てた。自社が苦労した経験を伝えることで「新規参入企業に道のりをショートカットしてもらい、将来はお互い協力企業となってウイン―ウインの関係を築ければ」と阿部社長は語る。

受け入れを開始

JASPAは04年に創業。山之内製作所(横浜市神奈川区)のグループ企業で航空宇宙分野の重要部品・高精度部品を一貫生産する。山之内製作所は航空機産業へ新規参入を目指す企業に積極的に指導を行い、メーカー認証の取得や国内重工業との取引を手助けしている。新潟市が支援する「NIIGATA SKY PROJECT」の参画企業と連携して国内に航空機部品のサプライチェーン(供給網)を構築した。

JASPAによるOJTは6カ月間程度で指導料は300万―400万円としているが、受講者のスキルや経歴に応じて相談して決める。すでに4月から二光製作所(さいたま市岩槻区)の福島県の工場の社員を受け入れた。当初4―5人、いずれは10人とし「レベル3技術者の育成も目指したい」と阿部社長は展望を示す。

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