「トヨタは大丈夫、安心してほしい」章男社長が株主に強さを強調
リーマン・ショックとは異なる
11日に愛知県豊田市の本社で定時株主総会を開いたトヨタ自動車。新型コロナウイルス感染症問題の中、豊田章男社長は「(営業赤字に転落した)リーマン・ショックとは異なり、トヨタは強さを備えている」と強調。リーマン以上の販売台数の減少を見込むが、固定費削減など体質強化による黒字確保の見通しを示し「強さを世の中のために使える会社になってきた。トヨタは大丈夫、安心してほしい」と力を込めた。
国内の年産300万台体制を維持できるかとの質問に対し、河合満執行役員は「日本はマザー工場。技術伝承や人材育成のためにも300万台は必要だ。この方針を変えることはない」と説明した。
コロナ禍で業績悪化が懸念されるサプライヤーについて、白柳正義執行役員は「(3次サプライヤーまで含め)コミュニケーションを取っている」と強調。資金面を含めた支援姿勢を改めて示した。
日刊工業新聞2020年6月12日