コロナ第2波に備え、梅雨や豪雨でも安心な特殊構造の医療用テント続々

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野原HDのゾーニングや換気に配慮した仮設ドーム(イメージ)

新型コロナウイルス感染症に対応した医療用テントなどの販売が相次いでいる。野原ホールディングス(東京都新宿区)は、換気やゾーニングに配慮した仮設ドームを発売。文化シヤッターは屋外で歩いて検査できる“ウォークスルー”方式のPCR検査用ブース、綜合警備保障(ALSOK)は医療用テントを販売中だ。緊急事態宣言は解除されたが、第2波、第3波への備えが必要とみて医療機関や自治体に積極的に売り込む。

野原HDは病院が満床で感染患者を収容できない事態を想定し、駐車場などに仮設できるドームを発売した。ドームの真ん中に医療従事者が待機し、放射線状にベッドを置いて360度の視野で効率的に看護できる。ファンを取り付けるなどして外気が医療従事者の待機場所から病床、ドーム天井へと流れる設計にした。

ドーム複数個を設置して汚物回収ゾーン、治療ゾーンなどと区分けできる。特許出願中の強風・豪雨にも耐える特殊構造で「梅雨の時期に自治体の避難所としても利用可能」(同社)という。価格は直径8メートルのタイプで400万円(消費税抜き、施工費込み)から。

文化シヤッターはウォークスルー方式のPCR検査用ブースを医療機関など向けに売り込む。間仕切り専業のアイピック(東京都千代田区)が喫煙ブースを応用して開発した製品だ。5月7日に発売後、医師会や自治体などから約2週間で50件を超える問い合わせがあり、販売エリアを当初の首都圏限定から全国に拡大した。価格は100万円(消費税抜き)。

ALSOKは抗菌剤配合シートを使用した医療用テントを販売中。換気窓や換気扇を装備するほか、車いすでも出入りできる大開口の設計。広さ約5平方メートルの2部屋タイプで価格は34万円(同)から。屋外での診療や検査、待合所としての利用を想定している。

日刊工業新聞2020年6月4日

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