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総力戦!コロナと戦う中小企業の製品・技術まとめ #06
強アルカリ電解水が主成分
Eプラン ウイルス不活性化・除菌剤Eプラン(千葉県船橋市、松沢民男社長、047・404・9240)は、ウイルスを不活性化するとともに、食中毒菌を除菌できる強アルカリイオン電解水を主成分とした「泡のイーウォッシュ」を発売した。アルコールや塩素、合成界面活性剤を含んでおらず、手肌が荒れにくいのが特徴で、子育て経験がある女性社員のアイデアを取り入れて商品化した。消費税抜きの価格は1680円(500ミリリットル)。
同社の同電解水生成装置は千葉県のものづくり認定製品として、同電解水は同県船橋市のものづくりグランプリにそれぞれ認定されている。
また各種ウイルスの不活性化と食中毒菌の除菌については第三者機関から認証を受けている。
接触感染予防でシリーズ化
第一精工舎 銅粉混合樹脂成形品第一精工舎(大阪府大東市、石田恭彦社長、072・806・8575)は、銅の持つ殺菌性能とプラスチックの自由なデザイン性を併せ持たせた製品「Plapper(プラッパー)」シリーズの量産を始めた。
銅には細菌類を死滅させる効果がある。この銅粉とプラスチック樹脂の粉末を混ぜ、射出成形して生産。樹脂や混合比率、添加剤の種類を変えることでさまざまな用途に対応できる。価格はプラスチック樹脂のみの成形品と比べて約1・3倍。
目的とするそれぞれの形に成形するなど、シート状にしたものを巻き付けることで、接触感染の予防効果が得られる。関西の電鉄会社などにつり革や既存の手すりのカバー用に無償提供も始めた。
頭部全体覆う箱型構造
サガシキ 使い捨て防護マスクサガシキ(佐賀市、枝吉宣輝社長、0952・30・8585)は、紙製の使い捨て防護マスク「ハコデガード」を佐賀大学医学部付属病院(佐賀市)と共同開発した。ウェブサイトなどを通じて1セット100枚入り消費税抜き1万6000円で販売を始めている。
1枚の紙から作る箱型構造が特徴。大きさは男女兼用のフリーサイズ。紙製で使い捨てができる。ヘアキャップとゴーグルの機能を兼ねており頭部全体を覆う。そのため従来の防護マスクの課題だった顔の側面や後頭部、首もとの露出を防ぐ。
透明フィルムによる広い視野の確保や側面、首もとの形状、着脱のしやすさなど各所に医療従事者の意見を取り入れた。月産10万枚製造ライン設置
タイセイ スポンジ素材抗菌マスクタイセイ(神戸市長田区、原田忠幸社長、078・643・3315)は、スポンジ素材の抗菌仕様「リピートクリーンマスク」を発売した。マスク内側のフォルダーにティッシュやガーゼ、キッチンペーパーなどを挟み、繰り返し使える。消費税込みの価格は1枚500円。
同社は神戸の地場産業のケミカルシューズ集積地に1942年創業。ゴム製造ノウハウを生かし、リハビリ用マットなど医療向けクッション材などを手がける。同設備を利用し、月産10万枚の同マスク製造ラインを整えた。優先的に兵庫県や大阪府の介護施設や医療機関、企業向けに提供する月産1万枚の生産ラインの増設も予定している。兵庫県には1000枚を寄付した。
縫い目なく 薄く・しなやか
イナバ 抗菌・抗ウイルス手袋イナバ(福岡県久留米市、稲葉順社長、0942・78・5378)は、抗菌、抗ウイルス性が高い手袋「TEMASK(てますく)」を開発、発売した。銀糸と綿糸をよって編み込んだ糸を、縫い目がない独自の製法で作る。
薄くしなやかで心地よいフィット感が特徴。デスクワークや細かい手作業、買い物、日常生活で快適に使える。大人から子供用まで4サイズある。
4月16日から6月14日までクラウドファンディングサービスのサイト「マクアケ」で購入支援を募集中。5月の連休明け時点で既に当初の目標額20万円の35倍を超えた申し込みがあり、5月分は売り切れて6月分の販売に入っている。