総力戦!コロナと戦う中小企業の製品・技術まとめ #05

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銀行、ドラッグストア向けに納入実績があるアクリル製の飛沫防止スクリーン(右が名古屋樹脂工業・伊藤社長)

アクリル製、接客業向けに提案

名古屋樹脂工業 飛沫感染防止スクリーン

名古屋樹脂工業(名古屋市西区、伊藤誠一社長、052・522・1125)は、アクリル製「飛沫(ひまつ)感染防止スクリーン」を接客業務向けに提案している。すでに銀行、ドラッグストア向けに納入実績があり、引き合いは活発。また「役所で働く人たちと市民の予防につながれば」(伊藤社長)と、地元の名古屋市に100台を寄贈した。

アクリルは透明度が高く、接客カウンターなどに設置しても違和感が少ない。破損しにくく、安全性も高い。サイズはカスタマイズに応じて製作する。

当面は新型コロナ対策用として販売するが「感染症の脅威は今後も起こり得る。恒久的なものとして提案する」(同)とアフターコロナを見据えている。

ポリカーボネート樹脂製開発

サンエイ 簡易型フェースシールド
病院や介護施設での利用を見込んでいる

サンエイ(群馬県大泉町、中西聡之社長、0276・63・3611)は、簡易型フェースシールドを発売した。顔を覆う部材として採用したのは耐熱性や耐衝撃性などに優れるポリカーボネート樹脂。湾曲させた厚さ0・5ミリメートルのポリカーボネート樹脂をゴムバンドで装着する。

同社はシール材や断熱材、吸音材の加工を手がける。

医療物資の不足が指摘される病院や介護施設での利用に加えて、中西社長は「スーパーでの棚卸し作業時にも利用してもらえるのではないか」と幅広い用途を見込む。

同社のウェブサイト(http://sanei-oizumi.co.jp)で販売を始めた。10枚1セットで、価格は6500円(消費税抜き)。

度数70度、手指消毒液の代替

木内酒造 高濃度アルコール製品
消毒液の代替になる木内酒造の高濃度アルコール「ニューポット70」

木内酒造(茨城県那珂市、木内洋一社長、029・212・5111)は、高濃度アルコール製品「ニューポット70」を発売した。アルコール度数70%で手指消毒液の代替になる。価格は300ミリリットル入りで1210円(消費税込み)。「消毒用アルコールが手に入りにくい中、少しでも感染症対策に貢献したい」(同社)との思いで開発した。

同社は日本酒、クラフトビール、ウイスキーなどさまざまな酒類を製造する。ニューポット70は加水調整前のウイスキー原料を活用し、2019年に完成した八郷蒸留所(茨城県石岡市)で製造する。苦境にあえぐ飲食店支援のため、余った店のビールを無償で蒸留し、ジンに加工する取り組みも進めている。

抗ウイルス機能が数年持続

ヤマモトHD ガラスコーティング剤塗布
ドアノブや手すりなど手を触れる部分をコーティングする

ヤマモトホールディングス(HD、千葉県鎌ケ谷市、山本英明社長、047・402・3862)は、抗ウイルスと抗菌機能を持つガラスコーティング剤を塗布する事業を始めた。機能は数年間にわたって持続するという。病院や介護施設、オフィスなどさまざまな施設をターゲットに事業展開する。

まず次亜塩素酸で除菌した上でガラスコーティング剤を塗布する。次亜塩素酸は500ミリリットルで250平方メートルを清掃でき、ガラスコーティング剤は20ミリリットルで40平方メートルを施工可能だ。施工費別の価格はそれぞれ4000円(消費税抜き)、5000円(同)から。

すでに抗菌製品技術協議会(SIAA、東京都新宿区)に製品登録されている。

除菌効果ある液剤、空間に噴霧

エコーテック 超音波霧化器
発売を前倒しした超音波霧化器の新機種「JM−301」

エコーテック(愛知県豊橋市、岩崎義弘社長、0532・65・5158)の超音波霧化器「JM―200」が注目されている。除菌効果のある液剤を空間に噴霧する機器で、新型コロナウイルス感染拡大を機に販売が急増した。2020年の年間販売台数は前年比約2倍を超える見込みだ。

病院や介護施設などで空間の除菌、消臭を目的に使用。2・4メガヘルツと高い周波数の超音波振動子で液剤を微粒化し、噴霧する。新型コロナにより生産が追いつかない状況で協力工場を増やすなどして増産対応する。

また注目度の高まりを受け、新機種の発売も前倒しにした。タンク容量3・3リットル(JM―200は同1リットル)の「JM―301」で、消費税抜きの価格は9万5000円。

日刊工業新聞2020年5月28日

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