新型コロナの影響を衛星で解析、日米欧が月末にハッカソン
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米航空宇宙局(NASA)、欧州宇宙機関(ESA)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を地球観測衛星で撮影した地球上の画像から調べるプロジェクト「スペース・アップス・COVID―19・チャレンジ」を30―31日に開催する。新型コロナの感染経路の追求や都市や生態系に与える影響を推測できる。
JAXAの山川宏理事長が明らかにした。新型コロナ感染拡大のようなパンデミック時の解決策として、国際協力の手法の一つになると考えられる。
同プロジェクトは、2日間で地球観測衛星が撮影した画像の解析作業を行い、その成果を競うハッカソン(技術開発コンテスト)形式で行われる。
これまでに、NASAは定期的に衛星による観測データを使ったハッカソンを開催してきた。今回はJAXAとESAを含めた3機関が協力し、各機関がデータを公開して世界レベルで競技が行われる。学生や研究者など、最大6人のチームで参加できる。
日本では、プロジェクトに関する事前ウェブセミナーを27日に行う予定。
日刊工業新聞2020年5月18日