はやぶさ2が地表から紐解く、「リュウグウ」は水星より太陽に近い軌道に存在していた!

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リュウグウにタッチダウンするはやぶさ2(イメージ=JAXA提供)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」にタッチダウン(着陸)した時に撮影した画像からリュウグウが30万―800万年前の間の期間に水星より太陽に近い軌道に存在したことを明らかにした。着陸地点は、太陽からの加熱や風化作用で変成した赤黒い地表とその影響を受けていない青白い地表が存在。小惑星帯から地球近傍軌道に移る軌道変化と表層の地質変化の解明につながる。

成果は米科学誌サイエンスに8日、掲載される。

2019年2月に、はやぶさ2がリュウグウへの1回目の着陸に成功した時の地表画像を解析。着陸地点は、太陽光の加熱や風化作用で変成して赤黒くなった地表と変成していない青白い地表が混在することが分かった。リュウグウは小惑星帯に存在した時には地表が青白く、太陽に近い軌道に移動したことで地表が赤化し、その後地球近傍軌道に移動したと考えられる。

着陸で回収したとみられる試料には、太陽光の加熱や風化作用の影響を受けた物質と受けていない物質が採取されたと期待される。

日刊工業新聞2020年5月8日

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