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「中国の受注は好調」、ホンダの業績はどこまで回復するか

コロナ影響で利益1300億円下振れ
「中国の受注は好調」、ホンダの業績はどこまで回復するか

八郷社長(写真は新型コロナウイルス発生以前のもの)

2020年3月期連結決算(国際会計基準)を発表したホンダ。営業利益が前期比12・8%減の6336億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で4輪や2輪の販売が減少し、為替の影響も利益を圧迫した。21年3月期連結業績予想は新型コロナの感染拡大の影響を、現時点で合理的に算定することが困難なため未定とした。

インターネットを通じて12日に開いた会見で八郷隆弘社長は「新型コロナの影響で大変厳しい(決算)内容になった」と述べた。

20年1―3月期の営業損益は56億円の赤字(前年同期は423億円の黒字)に転落。そのうち新型コロナの影響が1298億円の下押し要因だった。うち販売台数影響は600億円。4輪で6万2000台減、2輪で29万台減の影響があった。

資金需要について竹内弘平専務取締役は「当面はまかなえると考えている」と指摘。3月末に社債の発行などで2000億円を調達したほか、4月に銀行から2000億円の融資を受けた。

現状の世界生産は4輪が7割、2輪が約5割の拠点で稼働を再開した。中国の4輪事業は工場が4月中旬までに通常稼働に戻り、販売は4月に回復するなど足元で受注は好調に推移。倉石誠司副社長は「消費刺激策などで市場は活性化してきている」とした。一方、米国は4輪工場を5月11日から徐々に再開。車の販売店も徐々に再開するが、全国規模での販売正常化は夏頃を想定する。

日刊工業新聞2020年5月13日

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