世界販売で11年ぶりに日産を抜いたホンダ、逆転を生んだ中国市場の戦略

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ホンダの八郷隆弘社長

ホンダが2019年度の世界販売台数で日産自動車を抜いて、日系自動車メーカーで2位に浮上した。ホンダの2位は、リーマン・ショックの影響を受けた08年度以来11年ぶり。中国と米国の2大市場で販売を伸ばし、中国では現地生産を拡大して競争力を高めた。一方、日産は米国で販売奨励金(インセンティブ)を抑えて収益を改善する取り組みを進め、台数が伸び悩んだ。

ホンダの19年度の世界販売は前年度比7・9%減の484万8000台。日産は同13・2%減の479万1600台で、ホンダが約6万台上回った。両社の世界販売は08年度から12年間で11年度に最大約18万台の開きがあったが、両社とも19年度に全体の約3割を占めた中国市場で差が縮まった。

中国の19年度の販売はホンダが同1・8%減の約144万台だった。日産が同10・3%減の約141万台で、ホンダが逆転した。12年間で両社の差が最も大きかったのが11年度で、日産がホンダを約68万台上回っていた。その間ホンダは現地合弁会社と新工場を相次ぎ立ち上げ、それぞれの合弁で同じ車種を「兄弟車」として販売するなど台数を押し上げた。

米国の19年度の販売はホンダが同4・6%減の約154万台。日産は同14・3%減の約124万台だった。

日産が“量から質”への販売改革を進めるなか、両社の差は17年度に約5万台にまで縮まったが、19年度までに約30万台に広がった。

日刊工業新聞2020年4月29日

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