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ZMPが貨物けん引車両を発売、港湾・工場内を自動運転

ZMP(東京都文京区、谷口恒社長、03・5802・6901)は、自動運転の貨物けん引車両(写真)を発売した。コンピューター制御が可能な車両と自動運転の頭脳となる制御装置「IZAC」を搭載。最大25トンの貨物けん引を行う自動運転車両として提供する。消費税抜きの価格は一式3600万円から。

空港内の貨物運搬、工場敷地内の建屋間の部品・材料輸送、港湾のコンテナ輸送など向けに2020年度に10台、22年度までに200台の販売を目指す。

自動走行用マップ作製や現地調整の初期費用、オペレーション用監視システム費用などが別途必要になる。車両の重量は3250キログラム。サイズは全長3・3×全幅1・23×全高1・9メートル。けん引時の速度は時速15キロメートル。自律運転のため、施設などインフラに手を加えずに自動運転ができる。

丸紅との共同出資会社であるAiRO(東京都中央区)が、国土交通省航空局による空港制限区域内の自動走行実証実験に参加。今回発売した自動運転けん引車両を用いて成田国際空港と関西国際空港の2カ所で、20年度中に貨物運搬の実証実験を行う。

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