精機・AWの統合から社名変更へ、新生「アイシン」にグループ再編リスク

事業面でのシナジーは低く

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アイシン精機は30日、2021年4月1日に社名を「アイシン」に変更すると発表した。同4月に予定する子会社のアイシン・エィ・ダブリュ(AW)との経営統合を機に新社名を掲げ、グループの中核企業として経営変革を推進する狙い。また定款を一部変更し、取締役からだけでなく執行役員からも社長を選ぶことができるようにすることも決めた。これらの変更は6月16日開催の定時株主総会に付議する。

日刊工業新聞2020年5月1日

COMMENT

中西孝樹
ナカニシ自動車産業リサーチ
代表

合併後は「アイシン」へ新社名が決まった。アイシン精機とアイシンAWの統合とは必然性が高い様に思えるが、実際、ユニットのAW、エンジン部品・車体の精機と事業スコープが待ったく違うため、事業面でのシナジーは低い。そこで開発、調達、管理などの統合効果に目が行きがち。精機・AWの2社に分断してきたことで、売上規模ほどの総合力も、企業ブランドも浸透しておらず、デンソーとの実力差が開いている。来年4月1日の統合を機に、社員は一致団結するしかない。不退転の決意で挑まねば、その先はCASEに出遅れ、一転グループ再編のリスクすら見える。

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