休校中の自宅学習、ポイントは“習慣”!オンラインをうまく活用するには

主流になるか?オンライン学習 #4 ベネッセ

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「進研ゼミ中学講座」のライブ授業

長期に渡る休校やオンラインでの学習がメーンとなった時に難しいのが、子どもの毎日の生活リズムを作ることだ。学校に行けば時間ごとに学習や生活行動が決まっていたが、家では区切りがなく、意識しなければだらけてしまう。
 そういった事態に対応するため、ベネッセでは休校中の学習習慣や生活リズムを作るオンラインサービスを提供している。(取材・昆梓紗)

アーティストが先生

世界中で話題になったピコ太郎の手洗い動画「PPAP-2020-」のレクチャー授業、アーティストHYによる音楽の授業-。
 教科の枠にとらわれないユニークな授業動画を配信している「きょうの時間割」。小中学生に向けて、平日朝8:45~11:45頃まで、各授業30分ずつ配信している。4月10日より無償で提供しており、7 日間で約 35 万人が視聴した。
 今後も中高生に人気のアーティストや芸能人、YouTuberなどを多数起用し、音楽や科学などといった授業を行っていく予定だ。

ピコ太郎やHYなど、バラエティ豊かな先生が授業を行う

ライブ授業とチャットを活用

また「進研ゼミ中学講座」では、ライブで先生の講義を受け、チャットでの質問などができる、オンライン授業を提供している。
 まずは3月9日~13日に中学1年、2年に向けた英語と数学の授業を実施。5日間同じ時間にライブ授業を開講して生活ペースと学習習慣を維持するとともに、授業後にはチャットで質問ができる自習時間を設けた。講義を担当する講師と質問に回答する講師を分け、チャットもそれぞれに用意。授業全体に発言できるとともに、質問しにくいことも個別にチャットで聞くことができるなど、サポートを強化した。

受講者からは「一人で勉強するより集中できた」「全体チャットでは他の人の考えも知ることができ良かった」「リアルタイムでみんなも勉強していると思うとやる気が出た」といった声があった。
 今までに「10日間集中オンライン朝授業」「定期テスト直結! 要点集中オンライン特講」などを開催した。

「オンライン学習では、自宅にいながら学習できる利点はもちろんだが、リアルタイムだけでなく後から動画を見ることもできるため、復習での理解度がより深まる」(ベネッセ広報)。またクイズ、歌、イラストなどエンターテインメント性を組み込みやすいことも特徴だ。「進研ゼミ中学講座」のライブ授業ではチャットを使うことで先生や他の受講者とコミュニケーションができ、質問することでも「受け身」の姿勢になりにくい工夫がされている。
 しかし現在ベネッセではオンライン授業受講者の学習状況を把握し、それに応じた授業や指導バリエーションを提供するような個々人に合わせたサービスは行っておらず、今後の開発を検討している。

高校、幼稚園児へも

小中学生以外へも動画配信サービスにて自宅学習をサポートする取組みを行っている。
 「進研ゼミ高校講座」では、無料で参加できる学習法アドバイスのライブ配信を実施。大学生となった進研ゼミのOBが、リアルタイム動画配信で受講生からの学習相談に答える。
 また未就学児向けでは3月18日より「オンライン幼稚園」を開設し、平日10時~14時ごろまでリアルタイムでプログラムを配信。生活のリズムをつくるとともに、学習や生活習慣に関するコンテンツを配信している。
 開園から1ヶ月間で利用者数が20万人(4月14日時点)を突破した。日本のみならず、90ヶ国以上の国と地域で利用されている。

オンライン幼稚園のスケジュール例
歯磨きなどの生活習慣も教える

オンライン学習を取り入れるポイント

休校が続く中で、ベネッセにオンライン学習を上手に活用するためのポイントを聞いた。


①時間を決めて習慣化する
・学校と同じ時間に起き、午前中から机に向かう習慣が大切。自宅で学習するときもパジャマのままではなく、服を着替えて勉強に向かうなど、気持ちにスイッチを入れる。
・1日の予定を立てことで、生活にメリハリができる。家族で時間割をつくることもおすすめ。時間が決まっているオンライン学習をうまく取り入れる。
・計画を立てる注意点として、慣れない子どもは画面を見続けることでの疲れもあるため、1日にたくさん学習するのではなく、少しずつ決まった時間に取り組むとよい。

②場所を整えて集中環境をつくる
・リビングなどまわりに人がいる環境で取り組むのもおすすめ。視線があるほうが集中できるという声もあり、保護者の視点ではどの画面を見ているかが分かり安心感がある。
・子どもが学習をしている間は、家族も集中できる環境を整えること。
・イヤホンを利用すると、ほかのことが気にならず手軽に集中する環境をつくることができる。またパソコンやタブレットの横にノートと鉛筆を用意し、メモをとりながら受講できる場所がおすすめ。

③質問や対話など、臨場感ある参加型オンライン学習を選ぶ
・授業を受けながら質問できたり、仲間と交流できたりするものなど。
・終了後に、保護者から「どんなレッスンだった?」と質問すると、学習の区切りになり、自分で理解度を確認できて「次は何を学ぼうか」という行動につなげられる。

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COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局
記者・編集者

学習動画はいつでも見られる、という利点がある一方で、「いつでもいいなら今じゃなくていい」という思考になりがちです(自分が学生ならそうなってしまうと思います…)。そんな時ライブ授業であれば、その時間に備えて生活し、緊張感を持って授業に臨むことができます。生活のメリハリになるので、ぜひ取り入れてみては。

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