【新型コロナ】隔離者の健康観察をアプリで効率化!4人半日がかりの作業が1人が1時間でできるように

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スマホでの健康観察のイメージ

ヘルステック研究所(京都市左京区、阿部達也社長)は、新型コロナウイルスの軽症患者や濃厚接触者の健康状態を確認するシステムを今週にも無償提供する。ホテルや自宅などに滞在する隔離対象者の経過観察を大幅に効率化する。スマートフォンアプリと表計算ソフト「エクセル」で運用できる。医師会や保健所から引き合いが集まっており、週内にも管理者向けの集計ツールを配って運用を支援する。

隔離対象者が体温や咳、たん、倦怠感などをアプリで記入しデータを送ると、管理者はデータを集計して各人の健康状態推移を確認できる。観察票は厚生労働省が保健所などに配布したものにのっとった。データは隔離対象者のスマホと管理者のパソコンに残り、ヘルステック研究所は保有しない。データを自動で送信しないなど、個人情報などのリスクを極力抑えた。

隔離対象者の経過観察では、保健所職員が日に何度も電話で確認している。70人の隔離対象者を追跡していた保健所では4人が半日がかりで聞き取り集計していた。同システムを試験導入したところ1人で1時間の作業に効率化できた。医師会などから導入やマニュアル制作を依頼されており対応を進める。

京都市の研究開発助成や京都大学のインキュベーションプログラムの支援を受け開発してきたため、迅速に無償提供できた。保健所や自治体、病院、学校向けは無償だが、企業への大規模な管理システムは有償サービスを検討していく。社内の濃厚接触者管理や事業継続計画(BCP)の観点からセキュリティー対応したシステムが求められている。


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