手間もコストもかかるIDカードの発行・・・クラウドでどこまで変わる?

トッパン・フォームズがサービス開始、費用も待ち時間も大幅削減

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社員証プレビュー画面(イメージ)

トッパン・フォームズは、社員証や会員証などの発行業務を効率化する国内初のクラウド型サービス「ID職人クラウド」を19日に始める。利用者が専用のソフトウエアや機材を導入する負担が減り、月額制サービスとすることで初期投資額を最大で約75%抑制できる。大学や金融機関など十数社が導入予定で、2021年度に累計400社の導入と10億円の売り上げを目指す。

IDカードの発行業務は企業への委託か、専用のソフトウエアとプリンターを用いた自社発行が一般的。委託発行では、確認や修正といったデータのやりとりに手間がかかる。また、自社発行はソフトやプリンターの導入コストが高く、ネットワークに接続しないスタンドアローン型システムのため利用できる場所が限られることがほとんどだった。

新サービスはブラウザー上で入力内容やレイアウトを確認できる。委託作業ではデータ送付で対応していた確認や修正作業を効率化でき、条件次第では最短で翌営業日に発送できる。従来は注文からカードの発送までに標準で5営業日を要した。

発行頻度が高い場合はプリンターをトッパン・フォームズがリースして自社発行もできる。5年間の契約で、リース料や保守管理料を含む利用料は月額3万円(消費税抜き)。初期設定料は3万円(同)で、カードの枚数や種類に応じて別途料金が生じる。月額制にすることで自社発行の負担を減らす。委託発行のみのプランは1年契約で、月額1万円(同)と初期設定料で利用できる。

IDカードの需要は勤怠や入退室の管理、食堂で利用した料金の精算などさまざまな用途で増えている。トッパン・フォームズは将来はRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)を活用したデータ入力や入力情報を活用したサービス提供など、社内外のサービスとの連携も視野に入れる。

日刊工業新聞2020年3月13日

COMMENT

国広伽奈子
デジタルメディア局
記者

プリンターを利用するプランは自社発行と委託発行のどちらも利用可能。発行量が多い時期だけ委託をするなど、柔軟に運用できるのも特長です。

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