CMでも話題の名刺アプリ、インド開拓に照準を合わせたワケ
人口ボーナスをビジネスチャンスに
Sansan(東京都渋谷区)は、名刺管理サービスのアジア展開を強めている。2017年11月には、個人向け名刺アプリケーション(応用ソフト)「Eight」のインド配信を開始。当面はインド国内で100万ユーザー獲得を目指し、サービス普及に挑んでいる。
名刺のデータ化・デジタル化により、ビジネスの出会いを効率的に活用できることの支援を目指している同社。最初のアジア進出として、法人向け名刺管理サービス「Sansan」が、15年にアジアビジネスのハブであるシンガポールに子会社を設立した。
個人向けサービスである「Eight」の海外展開では、人口の多さがユーザー数、またサービスの価値となる名刺の枚数に直結する。人口が多い上、若年労働人口が多く、世界的に注目されるピラミッド型人口構成を有するインドを選んだ。
主な機能は国内版と変わらない。しかし、ネットワーク環境が日本と異なることから、17年4月ごろからアプリの軽量化などに力を入れてきた。口コミを中心に評判が広がり、配信から3カ月後の2月時点で同国内のユーザー数は10万弱に達した。
17年のサービス拡張により、ビジネス会員制交流サイト(SNS)としての機能も追加した。徐々に機能追加をしてきた日本とは異なり、SNSとしての利用も初めから活発だという。Eight事業部の千住洋エグゼクティブプロデューサーは「日本とは違う角度で利用していることがあり、新サービスなどユニークな発想が生まれる」と海外展開の面白さを話す。新たな視点を柔軟に取り入れ、サービスの向上を検討している。
(文=大串菜月)
名刺のデータ化・デジタル化により、ビジネスの出会いを効率的に活用できることの支援を目指している同社。最初のアジア進出として、法人向け名刺管理サービス「Sansan」が、15年にアジアビジネスのハブであるシンガポールに子会社を設立した。
個人向けサービスである「Eight」の海外展開では、人口の多さがユーザー数、またサービスの価値となる名刺の枚数に直結する。人口が多い上、若年労働人口が多く、世界的に注目されるピラミッド型人口構成を有するインドを選んだ。
主な機能は国内版と変わらない。しかし、ネットワーク環境が日本と異なることから、17年4月ごろからアプリの軽量化などに力を入れてきた。口コミを中心に評判が広がり、配信から3カ月後の2月時点で同国内のユーザー数は10万弱に達した。
17年のサービス拡張により、ビジネス会員制交流サイト(SNS)としての機能も追加した。徐々に機能追加をしてきた日本とは異なり、SNSとしての利用も初めから活発だという。Eight事業部の千住洋エグゼクティブプロデューサーは「日本とは違う角度で利用していることがあり、新サービスなどユニークな発想が生まれる」と海外展開の面白さを話す。新たな視点を柔軟に取り入れ、サービスの向上を検討している。
(文=大串菜月)
日刊工業新聞2018年4月10日