狙いは五輪、次世代ミラーレス「EOS R5」で攻めるキヤノン

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キヤノンが開発中の「EOS R5」

キヤノンは8K動画撮影に対応した開発中のフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」を早ければ東京五輪・パラリンピック前に投入する方針を固めた。機材の貸し出しや保守に関わるサポート体制もスポーツイベントとしては過去最大規模で臨む計画。プロ用は一眼レフが中心だが静音性や軽量化に優れるミラーレスの使用も進む。東京五輪では報道用カメラの使用率で70%超を目指す。

直近のスポーツ大会における報道用カメラの同社製使用率は、2019年秋開催の「ラグビーワールドカップ2019」決勝トーナメント8試合平均で約70%だった。プロサポートで投入する人員数は非公表だが、海外拠点からの応援や貸し出し機材の充実で体制を整える。

プロ向け製品としては、一眼レフ最上位機種の最新モデルを2月に発売した。販売は想定以上に好調に推移している。R5の投入でサブ機の需要が獲得でき、使用率を上げられるとみる。

R5は8K動画撮影に対応するほか、電子シャッターで1秒間に最高約20コマの高速連写でき、独自のクラウドサービスへの画像自動転送も可能。同社初搭載となる本体内手ぶれ補正機構は世界最高水準を目指す。主にハイアマチュア向けだが、プロ使用にも耐えうるとしている。

フルサイズミラーレス用交換レンズについては20年中に新製品9機種を投入予定。焦点距離100ミリ―500ミリの高倍率望遠ズームレンズは、R5と同じく東京五輪前の投入を目指している。

スポーツ撮影はインパクトの瞬間まで静音を求められるゴルフのように、シャッター音がない利点からミラーレスの採用が増えている現場もある。一眼レフと比べて小型・軽量なため、カメラを複数台持ち運ぶカメラマンにとってはミラーレスへの置き換えで負担軽減も期待できる。

日刊工業新聞2020年2月19日

COMMENT

国広伽奈子
デジタルメディア局
記者

ついに「EOS Rシステム」に番号がつきました。20年は中高級機種の充実だけでなく、手に取りやすいレンズもそろえてユーザー層をさらに広げていくようです。

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