日本電産が車載モーターに5000億円投資、元日産COOが事業を統括へ
永守会長が明言
日本電産の永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は23日、都内で開いた説明会で、電気自動車(EV)など向けのトラクションモーターについて「大連、ポーランド、メキシコの工場に約5000億円の投資が必要」との見方を示した。2019年度からの7年間の合計額。「立ち上がるのは22年、23年からだが、組立工場だけでなく、部品工場なども造る」とした。
「既に入社してもらって、この下準備をしている」として、この事業統括に日産自動車を退社した元副最高執行責任者(COO)の関潤氏が指揮することも明らかにした。
5000億円の内訳は、組み立て設備に約2000億円、関連する部品に対して約3000億円とした。
同社のトラクションモーターの受注は好調で、永守会長は「受注見込みが1000万台を超えるのは、当初は20年7―9月期とみていたが、19年10―12月期で超えた」と述べた。
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日刊工業新聞2020年1月24日