日産が座間事業所の一部を三菱地所に売却 

100億円で。収益悪化で資産有効活用

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日産の座間事業所

日産自動車は、国内主要拠点の一つである座間事業所(神奈川県座間市)の土地の一部を三菱地所に売却する契約を結んだ。売却額は100億円程度という。また同事業所内に本社を置く車載電池メーカーのエンビジョンAESCグループが、本社機能を神奈川県内の別の場所に移転する計画。日産は経営再建に向け土地の有効活用を進める方針で、座間事業所の敷地に関し追加売却も検討する。

日産が売却するのは座間事業所の南側で、広さは8万3400平方メートル。現在、対象スペースは新車を納車する前の整備作業を行う「納整センター」などとして活用している。同社は追浜工場(神奈川県横須賀市)の納整センターを敷地内で約100億円を投じて移転・拡張し、そこに座間事業所の納整センターを2021年5月までに集約する計画を7月に発表。座間の同センターの跡地利用が検討課題だった。

座間事業所は車両組立工場として1964年に運営を始めたが、経営再建の一環で95年に同工場は閉鎖した。現在は新型車の量産試作、生産設備や電動車両技術の開発などを担っている。元会長カルロス・ゴーン被告が主導した規模拡大路線が失敗し、日産の20年3月期の当期利益は前期比65・5%減の1100億円に落ち込む見込み。生産合理化などのほか、土地など資産の有効活用も課題となっている。

日刊工業新聞2019年12月11日

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