パナソニックが日米で実証する「ミリ波Wi-Fi」の実力

道路状況を可視化

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シンガポールでも実証を始めている

パナソニックは2019年度内に、自動車などに搭載したセンサーから得たデータをミリ波Wi―Fi(ワイファイ)を使って収集し、街の道路状況を可視化できる実証実験を国内と米国で始める。既存ワイファイと比べて10倍以上の高速通信ができ、映像といった大容量データを迅速に送受信できる。アンテナ指向性などに工夫を加えて車の高速移動にも対応できたことで、渋滞状況や交差点の死角など交通課題の解決につなげる。

すでにシンガポールでは実証実験を開始しており、同様の取り組みを拡大する。

第5世代通信(5G)ネットワークを補完する形で、60ギガヘルツのミリ波を使ったワイファイによるローカルネットワークの構築を目指し、実証実験を本格化させる。国内や米国での実施場所については現在、選定中。車を使う宅配業者や公共交通機関との協力も目指し、データ蓄積を図る。

街路灯などの路側機やバス停にミリ波ワイファイのアクセスポイントを設置し、ドライブレコーダーやインフラのセンサーから得たビッグデータ(大量データ)を収集、分析する。路側機に設置したセンサーやカメラが捉えた交差点の死角データを瞬時に車に伝えたりもできる。

シンガポールにあるパナソニックの研究開発拠点前や、シンガポール南洋工科大学構内の公道では1年前から実証実験を始めている。周囲2キロメートルの道路でドアレコに蓄積した1000枚の写真をアップロードし、交通量を分析したりしている。

5Gとの連携も進めて、将来的には収集したデータをMaaS(乗り物のサービス化)や、パナソニックが注力するスマートシティー(次世代環境都市)事業に展開する。

日刊工業新聞2019年11月18日

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