自動車サスペンション大手、「金型請負生産」参入へ

ヨロズが生産能力アップ

 ヨロズは2023年度にも自動車部品の金型の請け負い生産を始める。金型の年産能力を現状比1・4倍の1400型に増強するほか、関連人材を同1・6倍の350人とする。現状は顧客から受注した部品を生産するための金型を自社向けに生産しているが、請け負い生産が差別化要素になると見て、事業化に乗り出す。

 主にヨロズの子会社ヨロズエンジニアリング(YE、山形県三川町)が自動車メーカーや部品メーカーなどから金型生産を請け負う。同社はグループ各社が使う金型や生産設備を設計、製造する。ヨロズは金型生産を強化しており、17年から約50億円を投じて工場を拡張し、年産能力を1000型に高めた。今後はYEのほか、タイにある子会社ヨロズエンジニアリングシステムズタイランドでも増強を検討しており、グローバルで年産2000型規模の体制を目指す。

 現状、ヨロズは金型生産の3割近くを外部に委託しており、生産能力を拡大することで内製化を進めるとともに、請け負いも始める。

 また、同社は金型のシミュレーション技術にも注力しており、同技術を活用した金型の構造や工程の最適化技術を確立している。効率的な金型生産に強みを発揮できると考えており、志藤昭彦会長は「金型が競争力になる」と話す。金型の内製化を高めて利益率を高めつつ、請け負いを増やすことで新規顧客の開拓などにもつなげる。

「金型が競争力に」(志藤会長)


 「今後は金型が競争力になるだろう」と語気を強めるのは、ヨロズの志藤昭彦会長。同社の金型は生産の効率や品質が高く、差別化要素になると見る。

 現状は顧客から受注した部品を生産するために金型を自社向けで製造するが、今後は外部に向けても生産していく方針だ。「それにより、金型生産が鍛えられる」という。

 さらに近年は金型のシミュレーション技術や人材育成に注力している。「最新技術を活用した金型の構造や生産の最適化を確立していきたい」と意欲を燃やす。

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