マツダ系大手サプライヤー、インドで金型製造を始めた理由
米国などの顧客からの受注、日本と分担し生産
マツダ系部品メーカー最大手格のヒロテック(広島市佐伯区)はインドでプレス金型の製造を始めた。米国などの外部顧客から受注した金型の製造を、日本などの拠点と分担してこなす。このため現地子会社の工場を増築し、工作機械やプレス機械を導入した。投資額は約10億円。
金型製造を始めたのはヒロテックインド(タミルナードゥ州)。これまでは車体部品の溶接組み立て用の治具を製造してきた。金型を一から製造できるよう、大型の工作機械や試作用プレスの設置を終えた。人材面では日本人社員が3人駐在し、現地社員を呼び寄せて教育するなどして準備してきた。
ヒロテックは、ドアやフェンダーなど大型の部品を成形できるプレス金型を米国の自動車メーカーなどに外販してきた。製造は日本が中核となり、韓国子会社でも一部受け持っている。より大きな需要変動にも対応できるよう、インドでも製造できるようにした。このほか中国の子会社も金型を製造する能力を持つが、自社使用分が中心という。
今後はインドの自動車メーカーからも現地調達のニーズが高まってくるとみている。現地社員のスキル向上と合わせ、営業体制を整備するなどして現地での対応力を高める。
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ヒロテックは、ドアやフェンダーなど大型の部品を成形できるプレス金型を米国の自動車メーカーなどに外販してきた。製造は日本が中核となり、韓国子会社でも一部受け持っている。より大きな需要変動にも対応できるよう、インドでも製造できるようにした。このほか中国の子会社も金型を製造する能力を持つが、自社使用分が中心という。
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日刊工業新聞2019年9月25日