病院で和食をおいしく効率化!米飯ふっくら再加熱カート

病院などの大量の食事を再加熱できる
 ニチワ電機(兵庫県三田市、岡田望社長、079・568・0581)は、病院や高齢者施設向けにスチコン式再加熱カートを開発した。再加熱に弱かった米飯や焼き魚などもおいしく提供し、省人化できる。300床の病院の場合、作業の人手を15人から10人と3分の2に減らせるという。消費税抜きの価格は約500万円。2020年に数十台、21年に100台の販売を目指す。

 スチコン式再加熱カートは朝食や昼食など大人数分の食事を1人分ずつカートに入れ、再加熱する装置。新製品は再加熱温度を120度Cから110度Cに下げ、加熱時間制御も工夫するなどしておいしく再加熱できる。

 カートに入れる際に、加熱する料理は左側、サラダなど冷たい料理は右側と分けてタイマーで時間を設定して調理する。人工知能(AI)を搭載した自動補正機能で、料理の品数や食数の変動があっても確実に再加熱できる。庫内温度や温度経過、アラームログが自動で記録されるため、国際的な食品衛生管理基準「HACCP」対策にもなる。

 大病院では午前7時頃から朝食を提供するのが一般的。大量の食事を早朝や深夜につくるのは困難なため再加熱して料理を提供するケースが多いが、再加熱作業のため作業員が4時前に出勤する例もあるという。加えて米飯だと再加熱の際、パサパサで硬くなり、黄色に変色して見た目も悪くなるという。焼き魚や卵焼きなども似た問題を抱えており「再加熱がしやすい洋食と違い、和食をいかにおいしく提供できるかが課題だった」(西耕平専務)という。

 英国保健省は病院などで食事を再加熱する場合は、提供時間を15分以内と定めている。「日本もこうした衛生規制が広がる」(同)と見て、大病院を中心に採用を働きかける。

日刊工業新聞2019年10月1日

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