電柱・電線の点検、NTT東が作業車拡大で現場の人員6割減らす

現状比8倍の16台に増やす

 NTT東日本は2019年度中に、走行しながら道路周辺の3次元位置情報を作成し、電信柱の傾きと電線のたわみを点検できる車両を現状比8倍の16台に増やす。机上で点検可能になり、現場で点検作業する作業員数を年間で6割(約140人)減らせる。将来は、収集データと過去に発生した電信柱や電線の故障修理データを人工知能(AI)に読み込ませ、修繕が必要な箇所を自動判別できるようにする。

 カメラやレーザースキャナーを搭載した移動式3次元計測システム「モービルマッピングシステム(MMS)」を搭載した車両を本格導入する。NTT東は18年4月に埼玉県内で2台を導入し、運用を始めていたが、保守効率化につながることから16台に増やす。

 レーザースキャナーの取得データから電柱の傾斜や電線のたわみを計測。電柱を撮影したカメラの画像と合わせて、保守する必要のある電信柱を机上で特定できるようにする。机上点検で異常が見つかった場合には作業員を現地に派遣し、精密な点検作業を実施する。

 NTT東は18年3月末時点で約567万本の電信柱、総延長124万キロメートルの電線・光ファイバーケーブルを持つ。約5年ごとに作業員を現地に派遣し目視で点検している。NTT西日本もMMS搭載車両を用いた点検の実証実験を行っており、導入に向けた検討を続けている。

日刊工業新聞2019年9月6日

  

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