社長とウイイレ 「eスポーツ」コミュニケーション手段として活用

eスポーツでコミュニケーション活性化 日立システムズ、企業・自治体と連携も
 日立システムズがeスポーツを通じた社内外のコミュニケーション活性化に取り組み始めている。2018年10月に設置したeスポーツ部だけでなく、部外でも認知が向上し機器を利用するなど波及効果をみせる。社外向けには複数の企業や自治体などとeスポーツを通じた連携を模索する。高額な賞金や大会の開催が注目されがちなeスポーツだが、同社では企業における新たなコミュニケーションツールとしての可能性を探っている。(川口拓洋)

 8月上旬に実施した2回目となる社内eスポーツ大会には北野昌宏社長や社員とその家族、採用内定者など約70人が参加した。これまではサッカーゲーム「ウイニングイレブン」やレーシングゲーム「グランツーリスモ」を主に扱っていたが、新たに「マリオカート」やボードゲーム「ぷよぷよ」、対戦ゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ」などのソフトウエアを追加。参加者のさまざまな好みに応えられるようにした。

 社内大会には8人の内定者も参加。人財戦略部タレントマネジメントグループの平川由理部長代理は「社風を感じてもらう一環。社長と若手の融合も期待したい」と狙いを話す。また、同大会以外でも事業部の親睦会にeスポーツを活用するなど「社内で定例化しつつある」(eスポーツ部の杉山治部長)という。一般的には社長や役員とペアを組んでゲームをした経験のある社会人はまだ少ないが、それを実現できる環境を整えた。

 社外向けにはこれまで、RPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)ツールを手がけるUiPath(ユーアイパス、東京都千代田区)や三笠製作所(愛知県扶桑町)と試合を組んだ。最近では日立製作所グループ企業や日立システムズのグループ企業、自治体などから視察があるという。「eスポーツを通じて柔軟な社風だと他社からの見られ方も変わってきているのでは」(杉山部長)と風向きの変化を話す。北野社長も「eスポーツの効果はコミュニケーション。社内外の盛り上がりの一助になる」と取り組みの成果を語る。

 eスポーツを行事に活用する企業は少しずつ増えている。カプコンは7月に大阪市中央区の本社近くで社内eスポーツ大会を開催。約450人の社員とその家族が交流を深めた。三笠製作所は18年にチーム「キュアノス」を結成し、2人のプロ選手が所属する。8月31日には、社員だけでなく取引先や地元住民を交えた大会を本社で開く予定だ。

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2019年09月01日

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昆梓紗
デジタルメディア局
記者・編集者

「社長とゴルフ」ではなく「社長とウイイレ」なら参加しやすい若手も多そうです。

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