メニコンの視力矯正レンズはアプリ連携で近視抑制?!

欧で安全基準「CEマーク」取得し拡販

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オルソケラトロジーレンズ「メニコンブルームナイト」(左下)とユーザーサポートアプリケーション。セットで提供(メニコン提供)
 メニコンは就寝時に装用することで裸眼視力を矯正する「オルソケラトロジー(オルソ)」レンズを欧州で拡販する。近視進行抑制用として欧州の安全基準「CEマーク」を取得したのに続き、スマートフォンなどを通じてユーザーをサポートする専用アプリケーション(応用ソフト)を開発し、レンズとセットで提供を始めた。世界的に近視人口が増える中、矯正だけでなくいかに進行を抑えるかに注目度が高まっている。

 オルソレンズは内側に特殊デザインを施したハードコンタクトレンズ(CL)。装用すると角膜中央部の形状が平たんに矯正され視力改善が図れる。日本では一般的な「視力補正用CL」とは異なる「角膜矯正用CL」に分類され、メニコンは「メニコンオルソK」として販売している。

 メニコンが欧州で訴求するのが、オルソレンズのもう一つの効果である近視の進行抑制。日本では近視進行抑制用としての販売認可を得ていない。オルソレンズの市場が大きい中国でも同社としては、あくまで角膜矯正用としての販売。

 欧州ではCEマークを取得したことで近視進行抑制オルソレンズ「メニコンブルームナイト」として販売可能となった。近視進行抑制用として拡販するため同社はユーザーのサポートに力を入れる。目が成長しきる前の子どものユーザーの増加に伴い、安全面の管理について医師任せにするのではなく、メーカーとして一定の責任を果たす考えだ。

 そこでユーザーと医師をつなぐアプリをセットで提供を始めた。ユーザーが日々の装用後の状態をマークで示せ、処方した医師がそれを把握できる。異常があれば来院を呼びかけられる。定期検診やユーザーが自発的に病院に行くこと以外に、日常的に医師がユーザーをケアできる体制を築く。

 オランダから提供を始め順次、欧州で地域を拡大する。近視人口は2050年までに世界人口の半分にまで拡大すると推定されるという。メニコンの田中英成社長は「近視進行抑制という新たな事業を育成することで社会に貢献したい」としている。

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