サントリーが開発した新型の鉄道コンテナ、トラック何台削減できる?

観音開き型で輸送効率化、年31台分のトラック減る効果あり

 サントリーホールディングスは酒類・飲料向けの新型鉄道輸送用コンテナを開発し、9月から大阪―東京間で運用を開始する。コンテナで一般的な上方向に開閉するウイング型ではなく、横方向に開閉する観音開き型に変更。これにより従来はビールパレットで18枚積みの容量を約1割増の20枚積みに高めたのが特徴。トラックから鉄道輸送の強化を進め、年間で31台分のトラックの削減効果があると試算している。

 新型コンテナはグループの物流を手がけるサントリーロジスティクス(大阪市北区)が総合車両製作所(横浜市金沢区)と開発した。貨物輸送用31フィートコンテナは観音開き型にすることでウイング型で必要だった支柱を不要にし積載パレット数を増やした。

 積載可能重量をウイング型に比べ450キログラム増の1万4150キログラムに、内容積を同2・2立方メートル増の49・3立方メートルに拡大した。

 第1弾として安治川口駅(大阪市此花区)―東京貨物ターミナル(東京都品川区)のビール商品輸送で運用を開始する。これを踏まえて年内にも大阪―九州間にも拡大を検討するほか、ビール以外の飲料などへの拡大を図る方針。また、需要に応じて新型コンテナのグループ外への展開を視野に入れる。

 サントリーはトラックから新型コンテナによる鉄道輸送への切り替えで年間76トンの二酸化炭素(CO2)排出を削減できるほか、31台分のトラック輸送の削減が可能とみる。物流業界でドライバー不足の問題が深刻化しており、飲料・食品メーカーなどは可能な範囲でトラック輸送からのシフトを模索している。

日刊工業新聞2019年8月22日

  

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