搬送も溶接も多能工も…清水建設、ロボットの現場導入が止まらない

23年度に生産性向上20%超

 清水建設は2019年度中に次世代建築生産システム「シミズ・スマート・サイト」の中核を担う水平搬送ロボット「ロボ・キャリア」を現在の8台から16台体制にする。2現場でパレット搬送の成功率が98%まで高まったため、複数の現場に水平展開する。併せて多能工ロボット「ロボ・バディ」、溶接ロボット「ロボ・ウエルダー」も増やし、現場適用を通じてロボット施工を普及させる。初期型を含めた累計投資額は約30億円を見込む。

 ロボ・キャリアはレーザーセンサーとビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)情報を照合、自らの所在地を認識して指示された作業場所に資材を自動搬送する。清水建設はロボ・キャリアを18年10月上旬から大阪の高層ホテル現場に、その後は横浜の大規模現場に適用。大阪では1階の荷取り場と搬送先階で水平搬送する計2台が稼働した。横浜では空調材ダクトなど複雑な設備機材をかごに入れて搬送した。今後、9月に1現場、20年度に3現場に導入、運用する。

 天井など内装を担う双腕型のロボ・バディは現在の1セットから計2セットにする。

 鉄骨柱を自動溶接するロボ・ウエルダーは、ロボット2台が対になり溶接するピボット式、鉄骨外周レール下に設置したロボットアーム1基で全面溶接するリング式を各1セットもつ。これを5セット、10セットに増やして計15セットとする。10月に大阪、20年1月に東京の高層ビル現場に適用し、20年度には2現場に導入する。

 清水建設は19―23年度の5カ年中計で、23年度に建設事業の生産性向上目標を16年度比20%以上とした。自律的に稼働する建設ロボットを開発、現場適用を進めつつ適用工種を拡大していく。

日刊工業新聞2019年8月23日

  

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