次世代車向けデバイス開発加速、ロームが名大に研究室の狙い

月内に本格稼働

 ロームは電気自動車(EV)や自動運転車など、次世代車向け半導体デバイスの開発強化を狙い、名古屋大学に研究室を新設した。月内に本格稼働する。次世代車向けシステムが求めるニーズを先取りしたデバイス開発につなげるのが目的。ローム本社の研究開発センター(京都市右京区)で年初に本格稼働した新実験装置による研究と、名大との共同研究も連動させ、システム目線のデバイス開発を加速する。

 自動車や自動車部品大手なども入居する名大の産学連携拠点(名古屋市千種区)の一角に研究室を設けた。ロームの同センターと、名大のパワーエレクトロニクス関連の研究者らで共同研究する。パワーデバイスやパワーモジュールの特性がシステムに与える電力消費、電磁ノイズの影響をシミュレーションできるソフトウエアを開発する計画だ。

 車の電装化の進展でデバイスの重要性が高まっている。中原健研究開発センター長は「システム側が求めるデバイス要件を知り、システムとデバイスをつなぐ研究を行う」と話す。名大での研究室開設は、自動車産業集積地での人的ネットワークづくりや採用活動への貢献なども期待する。

 ロームの研究開発センターでは、新規導入のモーター負荷試験装置を年初から本格稼働した。駆動用モーターへの、炭化ケイ素(SiC)パワーデバイス採用を想定したモーター負荷試験を行っている。システム側の顧客と同様の装置で駆動試験を行う。名大との共同研究とも連動させ、システムに最適なデバイスの開発・提案に結びつけたい考えだ。

日刊工業新聞2019年8月12日

  

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