空と鉄道の“連結駅”、「新千歳」の新たなつなり

外国人旅行者への対応強化

 新千歳空港駅(北海道千歳市)は北海道の空の玄関口、新千歳空港に直結する駅として、多くの旅行客やビジネスマンが利用する。特に最近は訪日外国人(インバウンド)の増加により乗降客が急増。1日当たりの乗車人数は2012年度で1万2801人だったが、18年度には1万7759人と約5000人増えた。道内では札幌駅に次いで2番目に乗降客が多い。

 こうした状況を背景に、今後もインバウンドの増加が見込まれることから、18年12月にリニューアルした。駅のレイアウトを変えて乗降客への対応を強化したり、木目調のカウンターなど北海道らしいデザインを取り入れた。

 特に外国人対応のインフォメーションデスクは、窓口を最大5窓口から同7窓口に増やした。多くの外国人旅行者が使用する「北海道レールパス」の引き換え・販売にも迅速に対応できるようにした。草野陽子新千歳空港駅長は「お客さまに応対できる回転率が上がった」と説明する。

 今秋にラグビーのワールドカップ、来年に東京五輪・パラリンピックなどを控え、利用客の安全対策が重要課題。このため日頃から空港ターミナルとの連携に力を入れる。

 悪天候が想定される場合は連絡を密にし、乗客に情報を提供。5月には関係機関と合同で大規模災害を想定した訓練も行った。草野駅長は新千歳空港駅で初の女性駅長として6月に就任した。

 「安全第一という使命に加え、空の玄関口の駅という意味でお客さまのおもてなしに努めたい」と話す。自主的に高齢者や障がい者など多様な人との向き合い方を学ぶため、ユニバーサルマナー検定の講習を受け、3級を取得した。今後バリアフリーの視点で駅員教育を検討する方針だ。

【概要】
 1日の平均乗員人員は1万7759人で、92年の9750人に比べ約2倍に拡大。インバウンドの増加に伴い利用者が増えている。


北海道の空の玄関口、新千歳空港に直結する新千歳空港駅

日刊工業新聞2019年8月8日

  

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