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赤字解消へ、JR北海道が10月から運賃11%値上げ

年40億円規模の増収見込み
 JR北海道は旅客運輸収入全体の9・1%に相当する運賃・料金改定について国土交通省に認可申請した。消費税率の変更が予定されている10月1日付で実施し、消費増税分を含めると改定率は11・1%となる。普通・定期旅客運賃を引き上げる一方、新千歳空港アクセス線の加算運賃を引き下げる。特急料金と座席指定料金は据え置く。料金改定で年40億円規模の増収を見込み、鉄道事業の収支改善につなげたい考え。

 JR北は年400億円規模で営業赤字が発生しており、安全投資や修繕、車両の更新などの費用は今後も増加する見通しだ。経営努力を進める一方、利用者にも一部負担増を求めて、交通サービスの維持を目指す。

 100キロメートル以下の普通運賃では従来の「対キロ制」に代え、距離をいくつかの区分に分割し、区分ごとに運賃を定める「対キロ区間制」を導入。新千歳空港―札幌間は加算運賃引き下げもあって現行1070円が1150円(消費増税分含む)になる見通しだ。

日刊工業新聞2019年5月13日

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