食品消費期限が大幅に伸ばせる「フィルム」の仕組み

住友ベークライトが出荷を開始

 住友ベークライトは内容物の形状に沿って貼り付く柔軟性とバリアー性を両立した「バリアスキンパックフィルム」の出荷を始めた。酸素に触れにくいため、内容物の食品の消費期限を大幅に延長でき、廃棄削減につながる点を訴求する。スーパーマーケットなどで販売するハムや精肉、野菜セットなどでの採用を見込む。

 一般的に使われているトレーにラップをかけた包装の場合、精肉の消費期限は2日間程度。バリアスキンパックフィルムによる包装では7日程度に延ばせるとしている。レンジでの加熱にも対応するため、調理済みの食材を包装した弁当などの「レディミール」の需要も視野に入れる。

 熱をかけることで内容物に貼り付く。トレーを傾けた場合でも内容物が動かないため、陳列の自由度が高くなり、商品の見栄えも良くなる点を訴求する。剥がしやすさも両立した。

 プラスチックの使用量削減を図る動きの中、住友ベークライトは「バリア紙容器」の提案を始めた。板紙にフィルムを貼り付けることで水分や油分が多い食品にも対応する。こうした環境対応型包材との組み合わせも提案する。

 同社は食品分野向けに、ハムやソーセージの真空包装用フィルムやゼリーのカップ向けシートなどに使われる多層シート「スミライト」CELシリーズや、ミクロレベルの穴を開けることで酸素や二酸化炭素の量を調整し鮮度を保持するフィルム「P―プラス」を製造している。これらで培った販路を生かす考えだ。

日刊工業新聞2019年7月24日

  

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