富士フイルム「モノクロフィルム」を復活させる理由
今秋に発売
富士フイルムは10日、モノクロフィルム「ネオパン100 アクロスII=写真」を開発したと発表した。秋に発売予定、価格や販売目標は検討中。同社は2018年秋に、需要の減少や原材料の入手困難を理由にモノクロフィルムの販売を終了している。独自の風合いを好むフィルム愛好家やモノクロフィルムに新鮮味を感じる若い世代から販売継続を望む声が出ていた。
フィルムの品質を決める写真乳剤の一部の原材料が入手困難のため、代替品を研究して開発した。代替品の詳細は非公表。材料の変化に合わせて製造過程も見直した。
フィルムに含まれるハロゲン化銀粒子の大きさや組成を精密に操作する独自の技術により、ISO感度100のモノクロフィルムでは世界最高水準の粒状性を実現した。
従来製品と比べハイライト部の階調をメリハリのある設計にしており、太陽と雲のように白っぽく移る被写体が集まっていてもそれぞれの輪郭が分かりやすい。風景や人物の他にも、露光時間が長い夜景や天体など幅広い分野の撮影に対応する。
フィルムの品質を決める写真乳剤の一部の原材料が入手困難のため、代替品を研究して開発した。代替品の詳細は非公表。材料の変化に合わせて製造過程も見直した。
フィルムに含まれるハロゲン化銀粒子の大きさや組成を精密に操作する独自の技術により、ISO感度100のモノクロフィルムでは世界最高水準の粒状性を実現した。
従来製品と比べハイライト部の階調をメリハリのある設計にしており、太陽と雲のように白っぽく移る被写体が集まっていてもそれぞれの輪郭が分かりやすい。風景や人物の他にも、露光時間が長い夜景や天体など幅広い分野の撮影に対応する。
日刊工業新聞2019年6月11日