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ストレスで肌のバリアー機能減少。改善成分も発見される

 富士フイルムは、肌のバリアー機能を維持する上で重要な役割を担う細胞間脂質「セラミド」が、ストレスによって減少するメカニズムを解明した。セラミドを生み出す器官「ラメラボディ」に、セラミドの原料である脂質を取り込むたんぱく質「ABCA12」が、ストレスによって減少していた。また生薬として使われる「アセンヤクエキス」にABCA12の発現を促す作用を発見した。秋に発売する機能性化粧品で技術を応用する予定だ。

 人の皮膚を再現した培養皮膚モデルにストレスを負荷すると、ABCA12の減少と肌のバリアー機能低下がみられた。そこでABCA12の発現を抑制した培養皮膚モデルを作製すると、角層内部に正常なモデルに見られない多数の空胞が確認されたという。

「ABCA12」の発現を抑制した皮膚培養モデル(右)と正常なモデルの比較

 セラミドの原料である脂質を十分に取り込めなかったラメラボディが細胞膜と融合せず、角質内部に残ったモノだろうという結論を導き出した。

 またアセンヤクエキスにABCA12の発現を促進する効果を確認した。同エキスで肌のバリアー機能を改善できる可能性がある。
日刊工業新聞2019年7月8日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
ストレスが肌に悪いというのは何となく感覚的にわかっていましたが、改善成分が見つかったというのはありがたいです。そもそもストレスを受けないようにしたいですがそうもいかない世の中ですね…

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